「内容」
自己中のキャリアウーマンが、母親を看病することによって親の素晴らしさ
を知る。 (1999年 製作国アメリカ)
「感想」
物語は“母親の不審死により、検事から事情聴取を受ける娘の回想”という形
で進む。
エレンは都会で暮らすやり手の記者で、専業主婦の母を見下していた。
その母が癌になり、父親から、自宅療養する母親の為に帰省して面倒を見て
くれと、命令に近い形で頼まれる。
母は思ったより元気そうで、苦手な家事と意味の無い生活にイラつくエレン。
しかしそんな中でエレンは少しずつ、母の強さと本当の心を知るようになり、
又、尊敬してやまなかったエリートの父親の弱さにも気付いていく。
母から娘への「幸せになるのは簡単。今あるものを愛せばいい。」の言葉に共感
出来た人(私も)は、幸せだ。
世の中には「無理にそう思う必要は無いよ。」と言ってあげたい環境の人も多い。
母親は何故モルヒネの過剰摂取で亡くなったのか、誰がそんな事をしたのか、
結末は予想外だった。
それにしてもこの父親、娘を半強制的に実家に呼び戻してキャリアを潰し、
家事も看病も娘に丸投げしながら、自分は現実逃避で酒に溺れる毎日。
エレンが男だったらこんな展開にはならなかった筈で、社会的に成功はして
いても、父親としてはちょっと残念な人。
息子もまた、殆ど手伝ってる様子が無いし、
もしこの映画がリメイクされたら、盛大にキレてるエレンが登場するかも (笑)。