ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

〔映画〕クンドゥン  (主演) テンジン・トゥタブ・ツァロン 

 

 

「内容」

ダライ・ラマ14世の子供時代~インドの自治区に亡命するまでの半生が

描かれている。        (1997年 製作国アメリ) 映画賞受賞

 

 

「感想」

現在84歳のダライ・ラマ14世は、4歳の時に14世として認定されて即位。

主役を演じたのはダライ・ラマの甥の息子で、いい目をした青年だった。

 

 

映画の前半ではチベットの村人や僧侶の暮らし、美しい景色と珍しい衣装な

どに目を奪われて観ていたが、毛沢東の出現から一気に映画の雰囲気が変わる。

 

 

毛沢東が若いダライ・ラマに穏やかに語る。

「宗教は毒です。人間を腐らす阿片です。」

「中国はチベットの民を開放したいのです。」

しかし実際は、大勢のチベット人が虐殺されていた。

 

 

1959年のチベット動乱の時にインドに亡命したダライ・ラマ14世は、そこに

亡命政府を樹立。非暴力を貫き、1989年にはノーベル平和賞を受賞している

 

 

しかしチベット現在も中国の一部の自治区となったままで、

2008年に中国からの独立を求めて再び発生した騒乱以後、

150人以上のチベット人が抗議の焼身自殺をしている。

 

 

現在中国の自治区に暮らすチベット族の子供達は、中国語で同化教育を

受けているが、彼らが成長した時、チベットはどう変わるのだろう。

 

 

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