ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

初めての決算申告で失敗。

 

結婚前、働きながら経理学校の夜間部に通い、簿記2級の資格を取った。
しかし補助程度の経験しか無かったので、自営業の経理をすることになっ
た時に、零細企業向けの経理と経営の本で勉強し直した。


「自分で出来ることは自分でして、経費を浮かすように!」と、“本”に
ゲキを飛ばされ、「会社が倒産するのを、手をこまぬいて見ているような
マヌケな女房にはなるな。」という厳しい文章には、「そこまで言う?」と
驚きながらも胸に刻んだ。


そして迎えた初めての決算。この時はまだ社員もいない殆ど個人事業主
みたいな会社だったので、私は自分で申告することにした。


何とか仕上げ、税務署の受付で「初めてなんですけど…。」と作成した書類
を恐る恐る出すと、担当の男性は暫しそれを眺めた後、申告用紙を何枚か
取り出して私の書いてきた数字を全部、それらの紙にササッと記入し直した。


男性が記入するのを見ていたら、本だけではよく分からなった箇所がスンナリ
理解できて、正に百聞(百読)は一見にしかずだと思った。
しかし最後に、「これで結構です。…“法人”さんは、税理士を入れた方が
いいですよ。」と言われてしまった。


本当は赤面ものなのだが、書類を突き返さなかったその人が神様に見えた(笑)。
お陰で肩の力が抜け、すぐに顧問税理士になってくれる人を探したのは、言う
までもない。