ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

[映画]弁護人  (主演) ソン・ガンホ 

 

 

「内容」

軍事政権下で起きた免罪事件の学生達を救う為に、1人で闘った弁護士の物語。

                          (2013年 製作国 韓国) 映画賞受賞

 

「感想」

1981年韓国の釜林(プリム)事件裁判の時、弁護を担当した若き日のノ・ムヒョン

大統領がモデルで、チョン・ドゥファン軍事政権時代の闇が描かれている。

 

 

1980年の釜山。ソン・ウソクは自分のことを、高卒の弁護士と自虐しながらも、

税務弁護士として成功していた。

 

 

ある日、馴染みの食堂の息子ジヌ(大学生)が、“アカ”として公安当局に捕らえ

られ、拷問に耐え切れず嘘の自白をしてしまう

 

 

圧巻は後半からの裁判シーンで、裁判長をはじめ味方の筈の弁護団までが保身

しか考えておらず、ジヌの母親から懇願されて弁護を引き受けたウソクは、1

で勝つ見込みの無い闘いに真っ向から挑む。

 

 

映画のラストは感動的だったが、承知のようにノ・ムヒョン大統領は2009年に

自殺している。

ネットでよく、「韓国歴代大統領の末路」と題した文章を目にするが、事の真相は

どこにあるのか、この映画は何故こんなにもヒットしたのか、観終わった後も色々

考えさせられた映画だった。

 

弁護人 [DVD]

弁護人 [DVD]