ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

危うく飼犬を死なせてしまうところだった。

 

九州に引っ越して間もない頃、知人に頼まれて、保健所に持ち込まれていた生後

2か月の中型犬を引き取った。これが我が家で最初の飼犬となったチビ(♂)だ。

3歳の長男は、チビが可愛くて嬉しくて、遊んでいる間もずっと抱っこしていた。

 

 

チビが1歳半の時、台風で大変な大雨となり、近くの川が溢れそうになった。

当時住んでいた社宅は平屋で、川が溢れても逃げ場所は無く、車も無かった

私は、まだ幼い2の子供を一人では守り切れないとパニックになった。

 

 

そのうち家の周りの水かさが増してきて、侵入してきた水は、あっという間に

玄関の上がり口と同じ高さになった。

 

 

この時になってやっと私は、庭に繋いでいるチビのことを思い出した。

当時の私は無知で、成犬は鎖で繋いで飼うものだと思い込んでいたのだ。

私は抱いていた2人をベビーベッドに置いて、「ウワーッ!」と叫びながら庭に

飛び出した。

 

 

チビは一面プール状態となった庭で、口に水が入らないようアゴを思いきり上

に向けて踏ん張っていた。

私はすぐにチビを抱えて鎖を外し、家の中に入れて体を拭きながら謝り続けた。

 

 

それ以来災害の報道がある度に、人に対しては勿論のこと、ペットや他の動物

たちの無事を祈らずにはいられない。