長男が3歳半の時、今朝見たという夢の内容を話し始めた。
「お父さんが真っ暗な道で車に乗っていて、死んでしまって、おでこを怪我した…。」
私は、ただの夢だから大丈夫よと安心するように言って、笑った。
それから1週間経った日の正午前のこと。
部屋で一人ボール遊びをしていた長男が、突然壁の前で膝を抱えてお座りをし、
寂しそうな顔で「お父さん、帰って来るから待っとく。」と言う。
その30分後、ガラガラっと玄関を開ける音が聞こえ、本当にお父さんが帰って
来た。しかも額に大きなガーゼをあてて。
交差点で出合い頭の衝突をしてしまい、病院で額を一針縫う治療をしてから、
まっすぐ家に帰って来たそうだ。
ちなみに大人になった長男に、この時のことを聞いてみたら、全く覚えていな
かった。